保育園への入園申込みを考え始めて、保育園の騒音問題が身近になりました。
この話題はたまにニュースになったりしていましたが、他人事として考えている時点では「子ども声くらいで大げさな…」という気持ちもありました。
ですが、実際に保育園の近くに行ってみたら、子供たちは元気いっぱい。
想像以上に子供の騒ぐ声が響き渡っています。
工事現場や選挙カーの音なら一時的なものなので我慢できそうな気もしますが、保育園の存在は半永久的です。一日のうちの限られた時間とはいえ、たとえば夜勤明けや病気で寝ている人などにとっては、毎日子供の声を聞かされるのは相当辛そうです。
保育園に子供が通う立場から近隣問題を考える
見落としがちですが、園庭や近隣の環境は保育園選びでの重要な要素です。保育や遊びの内容に直結するからです。
都会だと保育園に園庭がないし、園庭があってもご近所トラブル防止のために外遊びを控えている保育園もあります。
幹線道路沿いにあるような防音壁を立てたり、園庭を掘り下げて半地下にしたりして騒音対策をしている例もあり、問題の難しさを感じます。東京都目黒区や武蔵野市などでは保育園の新規開園の反対運動が起きていたり、神戸市や東京都練馬区など、実際に騒音問題で裁判になった事例もあるようです。
<参考>
Infoseekニュース[ 騒音トラブル、待機児童…保育園をめぐる問題 ]
産経ニュース[ 「子供が騒音」…開園延期や訴訟に 新設保育園、相次ぐトラブル ]
そのほか、保育園の入口に自転車を止める場所が無かったり、狭い一方通行の道路沿いだったりすると、道路をふさいで近所迷惑になってしまう可能性もあります。
<参考>
産経ニュース[ 【問題の裏側】
東京・吉祥寺の保育園反対運動は住民エゴなのか 「高慢」「子供施設が嫌いな人々」といわれた住民たちは… ]
開園から長い園のほうがご近所問題は安心
上のマンガの例の保育園では、開園から50年以上経っていて保育園が先に建っていたからか、ご近所とうまく関係を築けているようです。防音壁を立てるでもなく、子供が園庭で走り回っています。ご近所との関係は、経営母体への信用度も関係しているのかもしれません。
園庭が無くても公園に行けば大丈夫という考え方もありますが、安全な園内でも外遊びできるなら、それに越したことはなさそうです。
住宅地より駅前?
また、この保育園は、立地的にも商店や居酒屋が並ぶようなにぎやかな場所にありました。建て込んだ住宅地よりもむしろ、駅前や商店街などが穴場といえるかもしれません。
ほかでは、大きな道路(子供飛び出し防止の透明な壁あり)や駐車場、墓地などに面した保育園も見かけました。イメージ的には賛否両論ありそうですが、騒音問題の観点からは安心できそうです。