私は昔から病弱なほうで、入院や手術はそこそこ経験がありました。
盲腸(虫垂炎)の手術では下半身麻酔、そのほか抜歯やなどでも麻酔を使い、某手術では全身麻酔。
出産に際しては麻酔を使った無痛分娩(和痛分娩)の選択肢もあるということで、無痛分娩ができる病院を選びました。
まったく麻酔したことない人が突然麻酔をするとアレルギーの可能性もあるそうですが、私の場合は過去の手術からおよそのイメージはできていたので、あまり麻酔自体への心配はありませんでした。麻酔科の専門の先生が麻酔をかけてくれることと、病院での年間分娩件数が多い(きちんとノウハウがある)ことは重要だと思ったので、そこは気にしました。
そのほか無痛分娩のメリットとしては、体力の消耗が少なかったり、落ち着いて出産に臨めたりすると言われています。私の場合、持病が心配なうえに出産後はあまり周りに頼る人もいなさそうだったので、体力を温存できることは重要でした。
一方、出血が止まりにくい体質の人や、腰回りに持病がある人には向かないそうです。
費用面では、病院によって違うようですが、私の場合は普通の出産費用プラス10万円くらいでした。
無痛分娩を反対されそう?
日本では、硬膜外無痛分娩の割合は3%未満だと言われています。
とくに祖父母世代の人は、無痛分娩に拒否反応のある人は多いです。痛みに耐えることが母親の美徳とされる文化は日本独特かもしれません。
私は、聞かれない限り、自分の出産が無痛分娩だったことは言っていません。自分の親にも、夫の親にも話していません。このあたりの価値観は他人に押し付けるものではないし、押し付けられるものでもないと思ったからです。
薬を使わない自然なお産がベストという考え方もありますが、私の場合は切迫流産で入院した時点で抗生物質を飲まなければ子供の命も危なかったし、別のページで書こうと思いますがGBSも陽性だったので、使える技術は使わせてもらって安全な出産を目指したというのが正直なところです。
無痛分娩は良かったの?
出産は個人差が大きいのであくまで私個人の感想ですが、私は出産時に麻酔を使ってよかったと思います。
ただ、病院の方針で麻酔の出力は弱めで、計画出産も無しで自然に陣痛が来るのを待ち、だいぶ痛くなってから麻酔を使いました。麻酔を使わなかった隣の産婦さん(あとで話す機会がありました)よりも大騒ぎしてしまったような…
けっして安産ではなかったけれど、産後の回復は早かったように思います。