A. あなたが自分らしく幸せに生きることが最大の復讐です。
毒親との関係に悩む人の中には、毒親を懲らしめたい、という思いに襲われる人もいるかもしれません。
世間では毒親に復讐する方法として、何か屈辱を味わわせるとか、縁切り宣言をするとか、なんとか精神的な病名をつけて病院送りにするとか、いろいろなことが言われているようです。
ですが、私の考えでは、毒親への最大の復讐は、親をどうにかすることにはありません。
大前提として、残念ながら毒親は治りません。恐怖や損得勘定を刺激して親との関わり方を変えることはできるかもしれませんが、根本のところは理解されません。せめて毒親に過去を反省してほしいと思っても、客観的に自分を振り返れるような人は、初めから毒親になったりしません。
毒親が根本的に望んでいることは、子供をいつまでも自立させず、都合の良い存在とすることです。
子供の自尊心を奪い、一生を支配することです。
毒親にエネルギーを奪われている状態もそうですが、親への反抗心から好きでもない人と結婚したり、なげやりな行動に出たりすることも、毒親に支配されている状態であるといえるでしょう。
つまり、毒親に関わっている限り、毒親に人生を狂わされている状態であるといえます。
毒親育ちの私たちは、今まで十分人生を狂わされてきたのですから、これからは一刻も早く毒親にとらわれた状況から自由になり、毒親の影響を受けずに自分のために生きていきましょう。
毒親を許すとも違う。毒を無かったことにするとも違う。でも、毒親をどうにかすることはあきらめましょう。心の中で、親(への期待)を静かに殺すのです。
毒親のために無駄な労力を割くことをやめ、自分の幸せのためにエネルギーを使いましょう。
毒親に復讐したくなったら見る作品
決して真似してはいけないような内容もありますが、絶望の中でもがく登場人物から、自分の幸せのためのヒントを探せることを祈ります。(作品名からAmazonにリンクします)
「青の炎」(貴志 祐介)
10年前に母と離婚したはずの養父が、突然家に居座り始めた。母と妹を守るために養父を殺害することを決心した秀一は、完全犯罪を計画する。>詳細を見る
「白夜行」(東野 圭吾)
ある殺人事件の被害者の息子と被疑者の娘の物語。親に心を壊された二人が、人の心を壊していく。作中に「歎異抄」が登場する。
「いづれの行もおよびがたき身なれば、地獄は一定すみかぞかし。」(歎異抄)>詳細を見る
「リベンジ(テレビドラマ)」
幼い頃に父を無実の罪で陥れられ、偽の診断で施設に閉じ込められたアマンダの壮大な復讐劇。絵に描いたような毒家族が出てきます。毒な人々が壊れていく過程も描かれています。>詳細を見る