A. まずは、何らかの仕事について社会とつながりを持ち、自分の居場所を作ることから始まります。
毒親育ちの私たちは、生まれたときからおかしな価値観の中で育っているので、善悪や危険についての判断力が鈍っている状態にあります。
これは、社会で生きるうえでかなりのハンデとなります。自分が陥っている状況について、ヤバい、危ない、おかしい、といった感覚が無いと、自分がどこへ進んでいくべきか正しい判断もできません。
「どうせ、私は親の言うとおり、価値の無い人間なんだ…」
「どうせ、家を出るなんて許されないから、親の言うとおりに生きていこう…」
「あの人を怒らせる自分が悪い…」
そんな思いで、毎日を無気力に生きている人もいるかもしれません。
ですが、私はそのような考えには納得できません。
そもそも、毒親が言っていることが正しいとは限りません。何度も言われているから、自分を否定する言葉が心に刷り込まれているだけで、世界中の72億人全員が同じ考えであるはずがありません。
家や近所から一歩外に出れば、まったく別の価値観があります。
「もしかして、今の状態っておかしいんじゃないの…?」
少しでもそう思う元気が残っているなら、なるべく家の外に出て、色々な価値観に触れることをおすすめします。おすすめは、数時間のアルバイトでも良いので、家から少し離れたところで、社会の一員として働く経験をすることです。
意外と世の中はまともで、家の中のルールが特殊だったことに気付くはずです。
もしかしたら、社会は敵だと聞かされているかもしれませんが、辛いことがあったとしても、家の中で泣いているよりはよほどましです。
くだらない仕事ならする意味が無い、と聞かされているかもしれませんが、働くことの意味はもっとシンプルです。自分を犠牲にして差し出さなくても誰かの役の立つことができ、「ありがとう」と言われる経験は、自尊心を取り戻してくれます。
私の場合、家を出て見つけた職場が、新しい居場所になりました。
ネットで応募して、新幹線で行く遠い場所へ就職しました。(例:【ハタラクティブ】)
新人の頃には、「出来が悪いのに励ましてくれるなんて…」と心の底から驚きました。
けっこうなミスをやらかした時には、「失敗したのに理由を聞いてくれるなんて…」と感謝しました。
何年か後、昇進した時には「調子に乗るなとヤジられるんじゃないんだ…」と感動しました。
現在も大して稼いでいるわけでもありませんが、金額の多少に関わらず、自分の力で得たお金で自分の意思をもって暮らすのは大切なことです。
私も、毒親のもとを離れてから、だれの顔色を伺うことなく食べるご飯が美味しいものなんだと初めて気付きました。
もちろん、会社に就職することだけが独り立ちの手段ではありませんが、なんとか自分の居場所を作って、まともな判断力と自尊心を取り戻しましょう。
家を出るなら、静かにネットで準備。
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