A. 問題は毒親の存在そのものでなく、結婚相手への打ち明け方です。
結婚を考えるときに、相手の家庭環境は大きな要素です。
重要な情報こそ、早めに共有しておきましょう。
毒親育ちの人の中には、親を死んだことにしたい人もいるかもしれませんが、結婚相手に嘘をつくのはおすすめしません。どこかで話のつじつまが合わなくなります。
問題は毒親の存在そのものでなく、結婚相手への打ち明け方です。
自分の身に置き換えてみれば分かることですが、例えば結婚相手に借金があったとして、最悪なのは隠していた問題が結婚後に明らかになるパターンです。結婚前に分かればまだましで、一番誠実といえるのは、借金の理由、総額と返済見込みをきちんと計画して正直に打ち明けられることだと思います。
毒親についても、実際に親に関わる前に、相手にきちんと情報を伝えておくことをおすすめします。いきなり毒親の非常識な行動を目にして相手を驚かせるよりは、事前に傾向と対策を伝えておくべきです。
また、自分自身の毒親との関わり方も重要だと言えます。結婚相手に状況を打ち明けられたとして、「毒親の奴隷状態の彼/彼女」だとしたら将来が大いに不安ですが、「毒親育ちから生き延びた彼/彼女」であれば、心から応援したい気持ちになるでしょう。
きちんと相手に話をして状況を分かってもらえば、相手側家族からも配慮してもらえます。
結婚を控えているのであれば、どうやって親を相手側家族に会わせるかという問題がありますが、ムリに実家に相手側家族を招待する必要もないと思います。私の場合、食事の2時間ならなんとか耐えられるだろうと、外で顔合わせの会をやりました。
結婚式は、本人の意向で本人だけや家族だけで行うという選択肢もあります。
また、毒親育ちを結婚相手に知ってもらうことは、夫婦でうまくコミュニケーションしていく上で重要です。結婚後には、毒親育ち独特の思考パターンのせいで結婚相手にとって不可解な行動に出ることがあるかもしれません。(参考:「思い込みと事実を分ける」「話し合いができない」)
相手に理由を理解してもらえず心がすれ違うよりは、事前に状況を説明してサポートしてもらうのが望ましいと思います。
親がどんなにダメな人でも、あなたの価値には何の関係もありません。
むしろ、辛いことがたくさんあったからこそ、弱い立場の人の気持ちを汲み取ることのできる、強く心の優しい人に成長することができたのだと思います。一生を一緒に過ごしたい人が見つかったら、勇気を出して毒親育ちを打ち明けましょう。
余談ですが、毒親育ちにとっては、結婚式をするかどうかは由々しき問題です。
たとえ彼女が興味ないと言っても、旅行のついでにでも「結婚しました」的な写真を撮っておくのをお勧めします。周りにも穏便に説明しやすいし、気持ちに区切りをつけるうえでも良かったですよ。
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