Q. 毒親というものがこの世に存在することを他人に理解してもらう方法

A. 感情的にならず、分かりやすいエピソードを2、3個挙げて客観的にどう思うか聞いてみましょう。

毒親というパンドラの箱

基本的に、夫婦間くらいでしか毒親の話をする必要はないと思いますが、ごくたまに、友人との会話でも親との関係に話が及ぶことがあります。毒親持ちの人が困る状況です。

近年、毒親という言葉こそ広がってはきましたが、周りに自分の毒親の話をしたとしても、感覚としてピンと来ない人のほうが多いのが現状だと思います。

そんな時には、感情的にならず、分かりやすいエピソードを2、3個挙げて、冷静に「これって、客観的に考えておかしいでしょう?」と言ってみましょう。その場で考えをまとめよう思っても悲しい思いがこみ上げてきて無理なので、事前に頭の中で原稿を練っておくのがおすすめです。

気をつけるべき点としては、愛されなかったとかそういう方向で話すと普通の人からは全否定されるので、子供の頃の悲しい出来事など、淡々と事実のみを述べるのが良いと思います。
とっておきの強烈エピソードはそっとはずして、刺激の弱いところから順々に語っていきましょう。

・ちょっと人として残念な感じなんだよね。悪い人じゃないんだけど…
・言われたものをプレゼントしたのに、捨てたからもっと良いものを送れと要求されたりするんだ。普通の感覚じゃないよね…
・親の機嫌が悪いと、ブタとかデブとか言って罵られたな…
・私がいじめられた時に、近所で肩身が狭くなるから迷惑だと怒られたな…死にたくなった…

このあたりまで来ると、「もう分かった!疑って悪かった!」と相手が謝ってきます。
自分の親が、あらためて他人に毒親認定されるのも気持ち的に微妙ですが、これで毒親というものの存在を少しは説明できたといえるでしょう。

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