同僚のアリス(仮名)が来日して10年を迎え、永住許可申請をすることになりました。
申請に際しては日本人か日本永住者の身元保証人が必要になるのですが、私の方で保証人を引き受けました。
保証人だけは引き受けちゃダメ!!というけれど…
マンション入居の連帯保証人では、家賃滞納があったり火事を出したりしてしまったらダイレクトに費用負担がやってきますが、日本の永住許可申請の場合、保障内容は限定的です。
1. 滞在費
2. 帰国旅費
3. 法令の遵守
上記3つの道義的責任を負うことになります。(連帯保証人やマンション入居の保証人とは異なり、法的な責任はありません)保証人を引き受ける最大リスクとしては、本人が犯罪でも犯して国外退去になり帰国旅費がない場合、費用を肩代わりする…といったところです。あとは、保証人を引き受けた永住申請者本人が犯罪を犯したりすると、新たにほかの人の永住申請に際して身元保証人になることはできなくなるそうです。
私の場合、アリスは同僚として働いてまったく問題ない人だったし、万が一出身国への旅費を負担といっても100万円以内で収まると思われたので、身元保証人を引き受けることにしました。
身元保証人の提出書類いろいろ
身元保証人は、定職についていることと、税金を滞納せず支払っていることの証明が必要です。必要書類は、
・課税証明書
・納税証明書
・住民票
・在職証明書
になります。(申請者本人に、年収がバレるということになります)
在職証明書以外は、区役所などで発行してもらえます。
在職証明書は、勤務先の会社で書いてもらいます。証明日時点でその会社に在籍していることが分かれば、会社独自のフォーマットでOKです。
人事担当の方に、「永住申請をする人の保証人を引き受けるので在職証明書をお願いします」と、使用目的を伝えれば、怪しまれたりすることは無いと思います。
あとは身元保証書にサインをします。
申請者本人の名前と国籍を書く欄もありますが、外国人の名前は、日本人には大変分かりづらいです。ふだん職場で使っている名前と、本名が異なる場合もままあります。空欄にしておいて、目の前で本人に書いてもらうと良さそうです。
そしてアリスの申請結果は…
申請から半年くらい経った頃でしょうか。アリスから、無事日本への永住許可がおりたとの報告がありました。
日本への永住は、日本人の配偶者などでない場合、年収などの条件もあり、なかなかの難関だそうです。
私は、地方から東京に出てくるだけでだいぶ思い切った気でいましたが、外国から日本で新しく居場所を見つけるのは、きっと、とても大変なことなのだと思います。