思い込みと事実を分ける

毒親のもとで育った子は、人間関係でパニックになり、普通に育った人にとっては意味不明の行動をとることがあります。

思い込みで判断しない

毒親の元で育った人の特徴として、結論を急ぎすぎる点があります。今まで自分で冷静に判断する訓練をしていないので、物事を多面的に見ることができないのです。これは、白黒思考とも呼ばれます。

たとえば、
例① 少し人の対応が素っ気無かったら、この人は敵だ!と決め付ける
例② 1回でもミスをしたら、仕事に向いていないと思い、退職してしまう
例③ 友達と1回見解の違いがあったら、関係終了
例④ バイト仲間が作業を手伝ってくれたら、自分がトロいのをみんなバカにしていると逆ギレする。

など…

上の例の場合、普通の感覚だと
考察① あの人、ちょっと元気なかったけど、大丈夫かな?3日後に雑談メールでもしておこう。
考察② ミスをしたけど、次は努力してきちんと仕事しよう。教えてもらったことを無駄にしないよう頑張ろう。
考察③ ○○の話題はしばらく避けたほうがいいけど、来月またランチにでも誘ってみよう。
考察④ 手伝ってくれてありがとう!早く終わらせるコツってあるのかな?教えてもらおう。

↑のように考えられたほうが、ずっと楽です。もちろん世の中には悪意を持った人もいるかもしれませんが、攻撃されてもいないのに他人を攻撃するのは本末転倒です。

育ち方がおかしかった人が普通に考えることはなかなか難しいのですが、私が心がけているのは、事実と思い込みを分けることです。たとえば、例①だと、相手の対応が自分の期待よりも薄かったことは事実ですが、悪意があるかどうかはわかりません。その時相手には他の心配事があったのかもしれませんし、単にトイレに行きたかったのかもしれません。

あまり結論を急がないことです。退職したい宣言を明日に延ばすことはいつでもできますが、キレたり出社拒否してしまえば、その日で終了です。友達も、会うのを少し延期することはできますが、絶交したらそれまでです。「3人に相談して決める」の記事も参考にしてください。

 
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